Operation

運用

運用という言葉がどれくらい一般的なのか良くわかりませんが、非常に大切なことです。
英語ではOperation
Operationは「操作」という訳もありますが、もっと大きな概念です。)

常に定常状態で稼動しているのであれば問題ありませんが、現実にはチョコ停等のトラブル停止もあれば、機種切換え等の生産都合もあり、その対応を行わねばなりません。
そのような時にどう対応するかの取り決めを運用といいます。

運用は機械設計・制御設計ともに大きな影響を与えますので、非常に重要です。

始業・終業

生産開始時、終了時にどのような状態にするかを決めます。

決めること

ワークを残したまま終業するか、ワークを払い出して終業するか
 (終業した状態から始業しますので、始業の条件も同じになります)

決めるときの根拠

残しておいて問題なければ、残しましょう。
払い出し時間も不要ですし、始業時にも一斉に作業を始められます

問題がある場合

  1. 経時変化する材料を使用している(たとえばエポキシを充填した後の工程)
  2. 途中で止められない連続プロセス(たとえば硬化路、洗浄、メッキ)
  3. 品質管理の都合がある場合
     など

終業時の処理で注意すること

自動で部品を供給する場合、待機状態で部品をつかんでいる場合が多いです。
そのまま停止すると、部品が落下したりずれたりして、始業時の不具合につながることがあります。
そうならないように、処理をする必要があります。

停止の方法(誰かが操作して停止させる場合の方法に付いて)

その場停止

すぐに動かすことを前提に停止させる場合に使います。

サイクル停止

一連の動作の開始点で停止させます。
停止位置は電源やエアの供給が止まっても問題ないようにします。
終業モードになった時は、この状態で停止します。
(終業モードでも、生産が続く場合があります。その時は、起動とサイクル停止を繰り返します)

非常停止

安全を最優先して、止めたい場合に使用します。
動力信号をOFFにするのが普通ですが、そのことによって不具合が生ずる場合は、個別に検討することになります。
電源がOFFになった時の動作や状況を理解して決めましょう。

  • エアシリンダ
    ソレノイドバルブの選定によって動作が変わります
  • 連続設備
    中の製品が全部だめになることがあります
  • 低高温槽
    低温状態で停止させ、外気を入れると結露します

機種切換え

生産上のロスを少なくするために、機種切換えの方法は重要ですが、機種の情報を明確にしてくれないユーザーが多いので、いつも苦労します。
(新機種がどうなるのかわからない場合も多いの)
工程毎にどうするのか整理する必要があります。

パレット

共通にするのが一番です。加工基準とか組立基準を設計段階で入れてもらうようにしましょう。
できない時は、ブロック交換とか幅寄せをして対応するしかありません。
アイデア勝負のところがあります。

部品供給方法切換え

  • パーツフィーダー
    複数用意すればすぐに切換えられる(コスト・スペースは別にして)
    ボールの交換・セット換えという手もある
  • トレー
    残っている部品の払い出しが必要になります
    新しい部品の機種確認をどこで行うかもポイント
  • マガジン(機種切換えに対応した方法を検討しておく)
    マガジン毎交換
    多機種分セットできるマガジン
  • テーピング部品
    カセットを複数用意するの

移載装置

ロボットとAHCを使えば自動段取りでいける範囲は多い
コストをかけないようにする時に知恵が必要

工法ユニット

その場その場で対応するしかありません

トラブル停止

いわゆるチョコ停
トラブルの要因によって処置が違うので、ベテランの腕の見せ所です。
製品をだめにせず、速く復帰できるのが望ましい。

全体制御

複数工程ある場合には、個々のユニットとは違った配慮が必要です

集中制御盤

一箇所でまとめて操作した方が都合が良いので、集中制御盤を作ります

一斉運転

目が届かないところでも動き始めます。危険防止の処置が必要です。
たとえば、ブザーを一定時間鳴らして動き始めることを知らせてからコンベアが動き始めるようにします。

一斉停止

終業モードに切り替わって、処理をしてから止めることになります。
ラインの状態をオペレータが判断して、停止操作を行います。
オペレータが判断することは、

  • 払い出しをしない場合:全部の工程が終業モードで動作しているか
  • 払い出しをする場合:払い出しが行われたか

非常停止

  • 集中制御版の非常停止は全体を停止させることになります
  • エリアの非常停止
    決めたエリアのみを停止させる非常停止スイッチを用意することがあります。
    目的は、異常事態を見つけた時にすぐに処置をするためです。
    実際の現場ではエリアの区分がつきにくい場合が多いので、となりの機械が止まって、目的とする機械は止まらなかったというようにならないよう注意が必要です。